Bonne Anee [雑感]

私達は、2011年を今日迎えました。年月を経るごとに、平和への思いが薄れていくような事件・事故が世界中で頻発しています。自分の人生を終わらせたいと言う理由で、他人の存在を殺傷する、セクシュアリティが法律に触れると言う理由で、死刑を執行する、御洒落を名目に、手触りの良い毛皮を持つ動物を殺傷する。3秒に一人の割合で、病気に罹った子供たちが死んでいく、武力を抑止する為にそれに勝る武力を備える…眼にも入れたくない、耳にも入れたくない事が世界中で行われている現代の世界。人間だけでなく小さな生命にも尊厳がある事を、頭の片隅に置くだけでも、今よりは、平和に近付けるでしょう。人間のエゴが世界を混沌に陥らせる事だけは、人間の真の誇りと責任で、回避させなければなりません。

今から数年前、テゼ共同体のブラザー・ロジェが精神を患った女性に殺された時、次のような言葉を言い残して逝かれたそうです。<祈り続けなさい> 祈りの不思議な強さと力を知るキリスト者は、祈り続けなければなりません。私も祈りたいと思います。<主の平和が全世界に齎されますように!!>



Bellini の<Norma>の<Casta Diva>を聴きながら、平和の尊さを噛み締めたいと思います。

arata
nice!(4)  コメント(8)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 8

Cecilia

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。
自分もエゴの塊だと思うこともあります。
自分の祈りは聞かれないと思うことも多いですが、祈り続けたいと思います。
by Cecilia (2011-01-01 17:07) 

arata

Cecilia 様
明けましておめでとうございます。此方こそ本年も宜しくお願いします。
人間は、自らのエゴから逃れ難い存在です。でも、エゴをコントロールし得る能力を、神様から与えられています。
神様は既に祈る人の祈りを聴いて下さっています。神様の計画は、人の知るところではありません。だから、祈り続けるしかないのです。でも、祈りこそ、人の出来る最大の行為なのだと思います。
arata
by arata (2011-01-01 19:27) 

glennmie

人間ほど残酷でずるい生き物はないですね。
それが集団になると本当に恐怖です。
でも、想像力を持っているのも人間だけです。
私たちは、その想像力をどのように使うべきなのかをきちんと学ばなければならないと思います。
尊敬すべき人たちは皆、想像力の豊かな思索する人物です。
この国の今の教育体制に、私はとても疑問を持っています。

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ、宜しく願いいたします。
by glennmie (2011-01-02 00:26) 

arata

glennmie 様
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
仰る通り、人間の集団心理は恐ろしいです。個が消えてしまいます。全体主義が、恐ろしい事を知りながら、全体から孤立する事を恐れ、全体主義に巻かれる…。人間は、もっと独自の精神を持つべきでしょう。それが危ぶまれる世情こそ、危険です。
私達一人一人は弱い存在。でも、真の平和を求め願う祈りが沢山集まれば、きっと、それは強い力となり、神様も、それに呼応して下さると、私は信じています。
arata
by arata (2011-01-02 13:52) 

アヨアン・イゴカー

明けましておめでとうございます。
どの宗教でも、本当のものは優しさと愛に満ちていると思います。
動物は種の保存能力があり、それ故に利己的になるように作られているようですが、人間はそれをそのようなものであるということを認識できる能力もあります。そこに期待し、まずは自分のできることから始めたいと思います。
by アヨアン・イゴカー (2011-01-03 00:33) 

arata

Promusica 様
明けましておめでとうございます。
御訪問・nice 有難うございます。

アヨアン・イゴカー様
明けましておめでとうございます。
御訪問・nice・コメント有難うございます。
仰る通り、真の宗教の根本は、愛と思います。
人間には、客観的思考と理性が備えられています。それを無駄にしてはなりませんね。先述したように、人はエゴから逃れられませんが、エゴをコントロールし得る能力も、備えられています。それを平和の為に活用しなければなりません。僕も出来る事から始めたいと思います。

arata
by arata (2011-01-03 04:50) 

FAL

arata様、
新年おめでとうございます。
今年も(このブログを通じて)どうぞよろしくお願い申しあげます。

さて、とり挙げられたテゼ共同体のロジェ師が信徒に殺害された事件、
私も当時のニュース報道を覚えております。
その時の私は(特別に宗教に興味をもっていたわけではないのですが)
あの有名なマザー・テレサなどよりもずっと先の昔から、彼が各国の
難民救済事業等を(新旧にこだわらない超教派として)積極的に
行っていたこととかを知り、とても驚いた記憶があります。

ほんとうにarataさんや既にみなさんが述べておられるとおり、
およそ全ての宗教の根源根本は愛といたわり、やさしさと思いやり、
これらにつきると思います。

そこで掲載くださった「ノルマ」は「清教徒」に次いで私の好きな歌劇、
この1幕9場『清き女神』で歌われる【全てを治めるその心地よき
安らぎにてこの世をつつみたまえ...】という歌詩がarataさんの
綴られた文意をよく顕わしていると思いました。

今年は早めにベッリーニ作品をできるだけ完全に集め、聴いて、
その後はドニゼッティの作品群に入る予定です。

それらに関するarataさんの興味深くユニークな論考を
これからもまた楽しみにしております。

by FAL (2011-01-06 01:18) 

arata

FAL 様
御訪問・コメント有難うございます。
宗教の根本は、キリスト教的にいえば、アガペー(無償の愛)だと思います。この愛は、人間の限界を遥かに超えた壮大な愛です。Norma の<Casta Diva>を掲載したのは、この記事を書きながら、<Casta Diva>のメロディと歌詞が、心から湧き出たからです。
今年は、早めにBellini を聴く予定だそうですけれど、焦る必要はありません。Bellini の音楽は奥が深く、何度も聴き返す価値があります。また、Bellini 入門の作品を持つ事も良いですね。僕は、Bellini の音楽を雑に聴いてしまうようになったら、<I Capuleti e I Montecchi>を聴くようにしています。この作品には、一切の無駄が無く、Bellini の音楽の基本が、全て揃っています。この作品を聴いて、皺の寄った自分の心を平らにします。<I Capuleti e I Montecchi>は僕のBellini 入門作品なのです。
arata
by arata (2011-01-06 07:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ヨセフ行動開始 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。