初合わせ [舞踏]

今日の午後、発表会の為の初めての音楽との合わせ練習をしてきました。音楽担当のA女史は、僕の大学の後輩。学年は重ならなかったけど、同輩である事に、安心感を感じました。

先ず、今日の練習の段取りを決めて、いざ、練習に入ってみると、暗記していた筈のステップが中々出てこない。焦りました。練習の段取りを変えて、音楽との合わせを後に回して、兎に角ステップの覚え直しをさせて貰いました。背中に汗が流れるのを感じました。一通り、ステップを覚え直してから、改めて、音楽との合わせ練習に入りました。

A女史は、流れるように音を紡ぎだす演奏をする方なので、そのままでは、音楽と踊りの間に乖離が出来てしまいます。なので、拍子感・リズム感を強調するように頼みました。最初は、中々上手く踊りとマッチしなかったのですが、練習を重ねる内に、彼女も僕も、音楽と踊りの調子の呼吸を合わせられるようになりました。不思議な事に、音楽が整うと、忘れそうになるステップも、ややもたつきながらも、出てくるものですね。踊りに於いて、音楽は伴奏ではなく、貴重な同格の相棒と言う事が、この事で解ります。

音楽との合わせ練習、今回が初回にしても、出来栄えは褒められたものじゃありませんでしたが、何事も、経験を積む事は必要です。誉められない出来栄えも糧となる筈、そう受け止めて、練習を終えました。

練習を終えて、次回の練習の日取りと行い方を決め、家に戻りました。練習での感覚を忘れない内に、復習を繰り返しました。すると、忘れそうになるステップが、その箇所に近づくと、頭の中に浮かんでくるではありませんか。やはり、不出来な結果でも、それが自分の糧になった事を実感しました。これからも、不出来・上出来関係なく、多くの経験を積もうと思います。発表会に向けて、気持ちを新たにした一日でした。

arata
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コメント 3

glennmie

練習、お疲れ様でした。
今回の記事は、とても参考になりました。
私自身も本番中に、次の音なんだっけとか、指は何番だったっけとか意識してしまって自滅したことがあります。
その時、イソップの「ムカデの気持ち」を思い出しました。
ムカデが、そんなに沢山の足でどうやって歩いているの?と聞かれて、歩き方を意識して却って歩けなくなってしまったというお話です。
踊りも楽器の演奏も、自然に、流れに乗っていかなくてはいけないんですね。
でも、それが自然にできるためには、その裏に沢山の練習と試行錯誤の積み重ねが必要なんですよね。
最近は悩みながらの練習が楽しくなってきました^^
by glennmie (2011-01-30 01:29) 

arata

glennmie 様
御訪問・nice・コメント有難うございます。
仰る通り、自然に動きが流れていかなくては、表現から遠ざかるだけです。音楽で、全曲の中のたった一音だけが立派に響いても、人を感動させないのと同じように、踊りでも、全振り付けの中のワンステップだけ立派にこなしても、人を感動させません。残るのは、ゴツゴツした音の塊か、不安定なステップの連なりだけです。
多くの試行錯誤を恐れずに、続けます。その先に何があるかは解りませんが、必ず、何か益となるものがあると信じて、音楽・舞踏に取り組み続けます。
arata
by arata (2011-02-07 20:34) 

arata

アヨアン・イゴカー様
御訪問・nice有難うございます。

Promusica 様
御訪問・nice有難うございます。

galapagos 様
御訪問・nice有難うございます。

arata
by arata (2011-02-07 20:37) 

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