In einer kleinen Konditorei(小さな喫茶店で) [音楽]

僕は、19世紀末から20世紀初期に作られた通俗音楽を、結構好んでいます。このジャンルの音楽は、今で云うポップスや歌謡曲に当たるものですが、そのジャンルの音楽とクラシック音楽の差がそんなに広くないと言うのが、その理由です。

最近、僕の頭の中で繰り返し響いているのが、<In einer kleinen Konditorei(小さな喫茶店で)>と言う曲です。ドイツ語の歌謡曲(歌詞E.Neubach 曲F.Raymond)ですが、タンゴのリズムで作られています。中々洒落ていて、聴いていて和みます。



日本にこの曲が紹介されたのは、1935年。瀬沼喜久雄氏によって、歌詞が日本語に訳され、中野忠晴氏が歌い、ヒットしました。



聴いていると、<Kreisler も、実はこんな曲を作っていたかも知れない>なんて想像してしまいます。

この曲を検索していたら、偶然こんな曲も見つけました。題名は、<ドニャ・マリキータ(Dona Mariquita)>。



20世紀初期のスペインの歌謡曲です。20世紀初期に活躍したスペインのメッゾ・ソプラノ歌手Conchita Supervia やソプラノ・レッジェロ歌手のElvira de Hidalgo 、またイタリアのリリック・テノールのTito Schipa 等も歌っていたかも知れないと感じさせる歌です。

日本では、偶然にも<In einer kleinen Konditorei>と同じ1935年に紹介され、淡谷のり子女史が歌ってヒットしました。



優れた作品は、時代を超える事を実感します。

arata
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コメント 3

nyankome

In einer kleinen Konditorei、シャンソンのような洒落た曲ですね。
Dona Mariquitaも初めて聴く曲です。
こちらはちょっと影のある哀愁を帯びた曲調ですね。
どちらも時代を超えて愛される存在感がありますね。
by nyankome (2010-11-08 16:47) 

arata

nyankome 様
御訪問・nice・コメント有難うございます。
何方の歌も、80年程前の作品ですが、僕の耳を惹き付ける魅力を持っています。この様な音楽が、時代を超える力の有る音楽なのでしょうね。
手掛ける音楽家も、本当に高水準の実力を持っていてこそ、此れ等の音楽を、演奏出来るのだと思います。
やはり、音楽は奥深いものだと、感じずにはいられません。
arata
by arata (2010-11-09 21:04) 

arata

アヨアン・イゴカー様
御訪問・nice 有難うございます。
arata
by arata (2010-11-21 06:04) 

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