<Sextet of Lucia di Lammermoor >と<Pearly Shells>の関係 [音楽]
僕は、中学生の頃から19世紀前期の<Lirica italiana> 所謂<Belcanto Opera>に惹かれ続けています。その時代のオペラを中心に作品を書いた作曲家で最も興味と魅力を感じる作曲家は、G.Rossini ですが、その後に続くV.Bellini ・G.Donizetti・G.Pacini にも惹かれています。
この時代には多くの作品が作られましたが、その大半は短命でした。その中で現代まで絶える事なく上演され続けた作品は、真の傑作と判断して良いと思います。その筆頭に挙げられる作品は、G.Donizetti が1835年にNapoli で発表した<Lucia di Lammermoor>でしょう。<Lucia>と言えば、<狂乱の場>が有名ですが、この他にも、名曲が多くあります。その一つが第二部第一幕第二場の後半で歌われる<Sextet>です。
<Lucia>は、ヨーロッパだけでなくアメリカでも非常に愛好された作品の一つです。オペラハウスのある都市は、ニュー・ヨークだけではありませんでしたから、アメリカのオペラハウスの在る都市で、この作品は上演され続けました。その都市の一つが、アメリカ西海岸の大都市サン・フランシスコです。サン・フランシスコのオペラ愛好家で、<Lucia>を知らない人は居なかったでしょう。多分、幾つかのメロディを口ずさむ人も居たと思います。そのメロディの一つが、この<Sextet>です。このメロディが太平洋を超え、ハワイに伝わり、ビリー・ヴォーン楽団の演奏で有名になった<Pearly Shells>の元歌になったと、以前ある本で読みました。
聴き比べてみると、確かに似ているような気もします。<Pearly Shells>は、ハワイの土着民謡ではないと思いますし、その本の記述も、一寸眉唾ものかも知れませんが、可也深刻な内容のオペラ・セリアの或るメロディが、民謡・軽音楽に影響を与えたと言う事は、面白い現象だと思います。
この他にも、クラシック音楽が民謡や軽音楽の元曲になったと言う例が在れば、教えて頂きたく存じます。
arata
この時代には多くの作品が作られましたが、その大半は短命でした。その中で現代まで絶える事なく上演され続けた作品は、真の傑作と判断して良いと思います。その筆頭に挙げられる作品は、G.Donizetti が1835年にNapoli で発表した<Lucia di Lammermoor>でしょう。<Lucia>と言えば、<狂乱の場>が有名ですが、この他にも、名曲が多くあります。その一つが第二部第一幕第二場の後半で歌われる<Sextet>です。
<Lucia>は、ヨーロッパだけでなくアメリカでも非常に愛好された作品の一つです。オペラハウスのある都市は、ニュー・ヨークだけではありませんでしたから、アメリカのオペラハウスの在る都市で、この作品は上演され続けました。その都市の一つが、アメリカ西海岸の大都市サン・フランシスコです。サン・フランシスコのオペラ愛好家で、<Lucia>を知らない人は居なかったでしょう。多分、幾つかのメロディを口ずさむ人も居たと思います。そのメロディの一つが、この<Sextet>です。このメロディが太平洋を超え、ハワイに伝わり、ビリー・ヴォーン楽団の演奏で有名になった<Pearly Shells>の元歌になったと、以前ある本で読みました。
聴き比べてみると、確かに似ているような気もします。<Pearly Shells>は、ハワイの土着民謡ではないと思いますし、その本の記述も、一寸眉唾ものかも知れませんが、可也深刻な内容のオペラ・セリアの或るメロディが、民謡・軽音楽に影響を与えたと言う事は、面白い現象だと思います。
この他にも、クラシック音楽が民謡や軽音楽の元曲になったと言う例が在れば、教えて頂きたく存じます。
arata
2010-11-12 21:54
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コメント(3)
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なるほど、よく似ていますね。
19世紀前半というとヨーロッパではナポレオンが出てきて失脚した頃、アメリカでは米英戦争があったりと、激動の時代ですね。
by nyankome (2010-11-13 12:52)
nyankome 様
貴方も、この2曲の旋律に類似性を感じられたのですね。もしかすれば、僕が呼んだ本の説は、当たっているのかも知れません。
19世紀前半は、まだヨーロッパの社会が安定せず、人々は不安な日常を過ごしていました。その不安から一時逃れる為、ある程度裕福な層のブルジョワ達は、現実性の薄い作品を求めて劇場に足を運んだようです。器楽曲でも、幻想的な雰囲気のある曲が好まれていますね。
arata
by arata (2010-11-15 13:58)
アヨアン・イゴカー様
御訪問・nice 有難うございます。
arata
by arata (2010-11-21 08:24)